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vol.3

dフォトヒント

写真家の川野恭子とむらいさちの
ワンポイントレッスン

みんなに自慢したくなる旅写真
~写真の色編~

ステキだなと思う写真には、「色」が印象的な写真が多くあります。写真の色はカメラアプリの「フィルター」や「ホワイトバランス」という機能を使って簡単に変えることができます。写真に色をプラスして、みんなに自慢したくなるステキな写真を撮って作ってみましょう。

色の持つイメージで思い出をより印象的に!

色は人の気持ちやイメージに働きかける効果があります。例えば、暖色系なら「暖かい」、寒色系なら「寒い」、ビビッド系なら「元気がいい」、ふんわり系なら「やさしい」といったイメージです。自分のイメージに合わせた写真にしてみましょう。

たとえば下の2枚の写真、実は同じ場所、同じ時間に撮った写真です。色を変えることで写真の印象が大きく変わりますね。

色が与える写真の効果

青系:夢見ごこちブルー

青は空や海といった水のイメージから、爽やかで涼しげな印象を与えます。また、現実感が薄れ夢見ごこちな印象を作ることもできます。ホワイトバランスで設定するなら、「電球」にしてみましょう。

ピンク系:ロマンティックピンク

ピンクは花や女性のイメージから、かわいらしさや愛情などの幸せなイメージを与えます。乙女チックでラブリーな印象を作ることができます。ホワイトバランスで設定するなら、「蛍光灯」にしてみましょう。

グリーン系:穏やかグリーン

緑は森や草原といった自然のイメージから、心を穏やかな印象を与えます。また、明るい緑色は生命力を感じる印象を作ることができます。ホワイトバランスで設定するなら、ホワイトバランス微調整で「グリーン」を足しましょう。

イエロー系:ほっこりイエロー

黄色は光や太陽のイメージから、暖かくほっこりさせる印象を与えます。また、レトロな印象を作ることができます。ホワイトバランスで設定するなら、「曇り」や「日陰」に設定してみましょう。

ビビッド系:カラフルで元気

ビビッド系のフィルターは、元気で活き活きとした印象を与えます。また、色が派手になるので、力強く印象的な写真になります。

ふんわり系:しっとりファンタジー

ふんわり系のフィルターは、ベールをまとったようなイメージから、しっとりとした柔らかい印象を与えます。現実感が薄れるのも特徴です。

ワンポイントアドバイス

きょん♪「写真の色を変えるだけで、印象が大きく変わります。上手く撮れなかった…という写真でも、撮影後に色を変えるだけでステキな1枚になることもありますよ。いろいろ試してみてくださいね」。

むらいさち「変える色に正解はありません。好きな色を乗せて、自分のイメージを作り上げましょう。ただし、温かい食べ物にブルーなど合わない組み合わせもあるので気をつけてくださいね」。

撮った写真はプリントしよう

スマートフォンのおかげで、いつでも気軽に撮影できるようになりましたが、その撮りたまった写真、プリントしていますか? 画面の中だけでなく、フォトブックやプリントなど、手に取れる形で残すと、宝物のように愛着が湧いてくるから不思議です。dフォトなら、月額429円でフォトブック1冊かL判プリント30枚を作れるので、宝物が毎月増えていく楽しみを味わえます。家に飾ったり、おじいちゃんおばあちゃんに贈ったり…と、思い出を見える形で共有するのも良いですよね。ステキな写真が撮れたら、ぜひ形に残してみてください。

川野恭子(きょん♪)

写真家。神奈川県生まれ。Steidl Book Award Japan 2016 ノミネート。システムエンジニアの職を経て、「空をより青く撮りたい」という思いからカメラを手にする。キッチンから野の花まで、日常の何気ない景色を独特の色と光で切りとる作風で女性からの人気が高まる。執筆や講師、トークショー、広告撮影など、多岐に渡り活動。最近では山に魅了され、山の美しさや、山をとおした死生観を女性ならではの視点で撮り続けている。横浜にて写真教室「Atelier photo* chocot 」を主宰。著書に『はじめてのデジタル一眼撮り方超入門』(成美堂出版)、『写真家きょん♪のふわっとかわいい「ゆるかわ写真」の撮り方ノート』(宝島社)、『子ども写真の撮り方手帖』(マイナビブックス)ほか多数。

むらいさち

沖縄でのダイビングインストラクターを経て写真の世界へ。水中をメインに、日本を始め世界の海を訪れる。最近では、水中からオーロラまで、地球全体をフィールドに撮影を続けている。独特の淡く優しいスタイルで「幸せな瞬間」を表現し続けている。著書に、写真集「ALOHEART」「LinoLino」「きせきのしま」「FantaSea」、写真教本「光と色の写真の教科書」、新刊に詩人谷川俊太郎氏とのコラボ写真絵本「よるのこどものあかるいゆめ」がある。

監修 笠原竜太