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vol.16

dフォトヒント

写真家の川野恭子とむらいさちの
ワンポイントレッスン

写真家も実践!
記念撮影の最大のコツは?

各地で紅葉が見ごろを迎えています。美しく色づいた景色を求め、紅葉狩りに出かける方も多いのではないでしょうか。お出かけで欠かせないのが記念写真。記念写真もプロが撮れば、ひと味違います。きょん♪さんと、むらいさちさんが栃木県・日光に出かけ、記念写真のコツをお伝えします。

プロが教える記念写真の基本

まずは記念写真の基本から。ちょっとしたコツで、思い出がキレイに残せますよ。

逆光では明るく写す

キラキラ輝く中禅寺湖を背景に撮ったら、暗く写ってしまいました。このように逆光で撮影すると人物は暗くなってしまいます。こんな失敗、よくありますよね。そんなときは、写真の明るさを調整しましょう。

写真の明るさは、一眼カメラなら「露出補正」機能で、スマートフォンなら顔にタッチするなどして調整します。写真を明るくすると、友だちの楽しそうな表情が見える記念写真になりました。湖も明るくなり、さわやかな印象に。

風景と一緒に撮るときはカメラの近くに立ってもらう

男体山の登拝門と一緒に友だちを撮ったら、友だちが小さく写って表情が見えません。そんなときは、友だちにカメラに近づいてもらうだけで人物を大きく写せます。

笑顔が見えて、楽しそうな雰囲気まで伝わってきます。

撮影者が友だちにググッと寄ると、背景のお堂も人物も大きくなりました。撮影者との距離が近いので親密感が伝わる写真になりました。カメラを少し傾けると、臨場感も出てきます。

紅葉と一緒に撮るときは下から撮ろう

高い木の紅葉が入るように離れた場所から撮影すると、友だちが小さくなり近くに駐車した車まで映り込んでしまいました。紅葉が高い場所にある場合は、下から撮ってみましょう。

撮影者は地面すれすれにカメラを構えて撮影します。

思い出を楽しく残す記念写真のアイディア

記念写真を撮る最大のコツは、「楽しむ」こと。みんなでワイワイ撮影を楽しみながら、思い出をいっぱい作りましょう!

ピースで星を作ろう

みんなのピースをつなげると…星ができるよ♪ カメラを真上から構えて撮影しました。

ピースの下から撮ると、みんなの笑顔が写り、「楽しい」が伝わる写真になります。スマートフォンならインカメラを使用したり、一眼カメラなら地面に柔らかい布を敷いて置き、セルフタイマー機能を使うと良いでしょう。

みんなでジャンプ

「いっせーのせっ!」のかけ声で、みんなでジャンプ♪ 誰がいちばん高く飛べるかな? カメラは地面すれすれに構えます。ジャンプする人は膝を曲げて飛ぶと、高く飛んでいるように見えますよ。

ワンポイントアドバイス

きょん♪「記念撮影のとき、女性は立ち方も気をつけるといいですよ。正面を向いて立つより、体を少し斜めに向いて顔だけ正面見るようにするとスリムに見えます♪」

むらいさち「ボクもよく撮影旅行のときや撮影の仕事の後に記念写真を撮ります。ジャンプの記念写真は、みんなの息がピッタリあったときにキレイな写真になります。何回もジャンプの練習をしたのも思い出です。連射モードやバーストモードを使うとラクに撮影ができます。」

撮った写真はプリントしよう

スマートフォンのおかげで、いつでも気軽に撮影できるようになりましたが、その撮りたまった写真、プリントしていますか? 画面の中だけでなく、フォトブックやプリントなど、手に取れる形で残すと、宝物のように愛着が湧いてくるから不思議です。dフォトなら、月額308円でフォトブック1冊かL判プリント30枚を作れるので、宝物が毎月増えていく楽しみを味わえます。家に飾ったり、おじいちゃんおばあちゃんに贈ったり…と、思い出を見える形で共有するのも良いですよね。ステキな写真が撮れたら、ぜひ形に残してみてください。

川野恭子(きょん♪)

写真家。神奈川県生まれ。Steidl Book Award Japan 2016 ノミネート。システムエンジニアの職を経て、「空をより青く撮りたい」という思いからカメラを手にする。キッチンから野の花まで、日常の何気ない景色を独特の色と光で切りとる作風で女性からの人気が高まる。執筆や講師、トークショー、広告撮影など、多岐に渡り活動。最近では山に魅了され、山の美しさや、山をとおした死生観を女性ならではの視点で撮り続けている。横浜にて写真教室「Atelier photo* chocot 」を主宰。著書に『はじめてのデジタル一眼撮り方超入門』(成美堂出版)、『写真家きょん♪のふわっとかわいい「ゆるかわ写真」の撮り方ノート』(宝島社)、『子ども写真の撮り方手帖』(マイナビブックス)ほか多数。

むらいさち

沖縄でのダイビングインストラクターを経て写真の世界へ。水中をメインに、日本を始め世界の海を訪れる。最近では、水中からオーロラまで、地球全体をフィールドに撮影を続けている。独特の淡く優しいスタイルで「幸せな瞬間」を表現し続けている。著書に、写真集「ALOHEART」「LinoLino」「きせきのしま」「FantaSea」、写真教本「光と色の写真の教科書」、新刊に詩人谷川俊太郎氏とのコラボ写真絵本「よるのこどものあかるいゆめ」がある。

監修 笠原竜太