ポイント1 たくさんある花の中から”美人”を決める
写真の主役は1つにしぼりましょう 。
花畑や桜並木のように花がいっぱい咲いている場面では、つい広い風景で切り取りたくなりますが、あなたが美人だと思う花(いちばんきれいだと思うお気に入りの花)を見つけましょう。
広い範囲を写してしまうと写真の中にいろいろな要素が入ってしまうため、何が撮りたかったか伝わらない散漫な写真になりやすくなります。自分が美人だと思った花だけにグッと寄って撮ると、あなたの “撮りたい”が伝わる1枚になりますよ。
こちらの写真は桜の花が中途半端にたくさん写り、どこを撮りたいのかわかりにくくなってしまいました。また、黒い枝が入ると存在感が強く花より目立ってしまいます。
かわいい花だけにグッと寄って、枝が見えない位置から撮影しました。お花のかわいい部分だけを写すことで、かわいさが引き立つ写真になりました。
ポイント2 背景にも意識を向けてみる
背景はシンプルなほうが、花の色や形がわかりやすくなり、お花のかわいさを引き立ててくれます。自分が動くことで、背景が変わります。主役になる花を見つけたら、背景を意識してどこから撮るか、撮影する場所を探しましょう。
青空が背景に来る位置を探して撮影すると、背景がシンプルになるのでおすすめです。花を下から撮ると、青空を背景に撮ることができますよ。こちらの写真は地面すれすれにカメラを構えて、スイセンを撮影しました。
同じ花でもカメラを構える高さやアングルをちょっと変えるだけで背景が変わり、写真の印象も変わります。こちらの写真は花と同じ高さにカメラを構えて、正面から撮影。空だけでなく海や砂浜も背景に入り、青から白の美しいグラデーションになりました。
黄色いミモザを主役に、葉っぱの深緑、空の青、木漏れ日のキラキラなどを意識して撮影しました。背景に落ちついた色を入れると、大人っぽい印象の写真になります。
主役の色と背景の色を同系色でまとめた1枚。桜のピンク色が画面全体を染め、かわいらしい印象になりました。
ポイント3 望遠で寄って背景をぼかそう
背景をぼかすと、主役がはっきり目立つだけでなく、写ってほしくない余計なものが見えにくくなるので、画面が整理されシンプルになります。また、ふんわり柔らかいボケが作れると、プロのような素敵な印象を与えることができます。
背景を大きくぼけた写真を撮りたい人は、(1)ズームレンズの望遠側を使う(2)撮りたいものにグッと寄る (3)撮りたい花と背景の距離を離す。この3つのポイントをおさえるだけでボケは簡単に作れますよ!
ダブルズームキットを買って望遠レンズを持っている人は、望遠レンズを使うとボケは大きくなるので、ぜひ挑戦してみたくださいね。
また、背景がボケた写真を撮りたい人は、Aモードで小さなF値で撮影するといいですよ。
こちらはスマートフォンで撮影しました。スマートフォンだと、アプリを使わずにぼけた写真を撮ることは難しいです。
撮りたい花を1つにしぼり 、背景をぼかすことでシンプルにまとめました。お花畑で撮影してもデジタル一眼カメラを使えば、大きなボケが作れるのでシンプルにまとめられます。