dフォトヒントTOP

vol.50

dフォトヒント

青木水理の
ワンポイントレッスン

おひるねアートの楽しみ方(2)
撮影編

「おひるねアート」とは、床に寝転んだ子どもの周りに背景や小物を並べて真上から撮影する「子どもと一緒に作るアート写真」です。日本おひるねアート協会の青木水理さんに、おひるねアートを撮るコツを伺いました。

第1回の記事はコチラ「おひるねアートの楽しみ方(1)準備編」

おひるねアートをキレイに撮る5つのポイント

おひるねアートの写真を撮るにはいくつかのポイントがあります。おひるねアート協会の講座で講師が学ぶ「基本姿勢」を特別に伝授します!

ポイント1 自然光で撮る

自然光だけで撮ると、色がキレイに出てやわらかく撮ることができます。撮影は晴れている日中の窓際がオススメ。部屋の電気は消して、フラッシュはOFFにします。ぶれてしまう時は、ISO感度を上げて対応します。

ポイント2 直射日光は避ける

直射日光が当たると影が強く出てしまい可愛く撮れません。窓から1~2m離れたところに背景を作るのがオススメ。直射日光が当たる時はレースのカーテンを引いて光を和らげます。

ポイント3 高い位置から撮る

椅子など高いところに乗って、真上から撮影します。高い場所からの撮影になるので、安定した場所に椅子を設置し、気をつけて撮影してくださいね。また、子どもにカメラを落とさないように、ストラップは必ず腕に絡めておきます。

ポイント4 腕を伸ばしてカメラは真下に向ける

子どもの顔の真上にカメラが来る場所でカメラを構えて撮影すると、子どもの表情がよく見えてキレイなおひるねアート写真になります。この時、腕をしっかり伸ばし、カメラを子どもと水平になるようにカメラを真下に向けましょう。カメラが傾いていると歪んで写ってしまうので、気をつけて。腕を伸ばしているとぶれやすくなるので、手首はしっかり固定しましょう。

ポイント5 トリミングで完成させる

トリミング前

トリミングで完成

撮影する時、広めに撮っておけば、ピントが合いやすく、構図を整えるトリミングもしやすくなります。ギリギリでフレーミングするのではなく、広めに撮影してトリミングで完成させましょう。

子どものしぐさを活かして撮ろう!

小さな子どもは思った通りに動いてくれません。おひるねアートの一番大切なことは楽しむこと! 思い通りのポーズをとってくれなくてもイライラしないでくださいね。子どもの機嫌や生活リズムなど「子どものペース」に合わせて、「撮れたらラッキー」くらいの気軽な気持ちで楽しみましょう。むしろ子どもの仕草に合わせて背景を作ると楽しいですよ。

仰向け

ハイハイ

横向き寝

いろいろな表情で撮ってみよう

ママやパパはカメラ目線に笑った顔を撮りたいという気持ちはわかりますが、子どもは必ず笑ってくれるとは限りません。例えば泣いてしまったとしても、考え方を変えれば、泣き顔は狙って撮ることができないので貴重なショット。笑顔にこだわらず、いろいろな表情を残してあげましょう。

カメラ目線をもらうコツ

赤ちゃんや小さい子どもはママが大好き。カメラを構えたら、子どもの方に目を向けて、抑揚のある声や繰り返し言葉で話しかけてあげたり、歌を歌ってあげたりするとカメラ目線が捉えやすくなります。

みんなで撮れば楽しさ倍増!

おひるねアートの撮影に慣れてきたら、上の子やお友だち、ママ&パパと一緒に撮ることもチャレンジしてくださいね。みんなで楽しみながら撮って、思い出をいっぱい増やしましょう!

きょうだいやお友だちと

普段はなかなかきょうだいショットを撮らせてくれなくても、遊び感覚のおひるねアートなら協力してくれるかも? きょうだいの絆が感じられる写真になりました。

ママ&パパと一緒に

「子どもばかり撮っていて、一緒に写っている写真が少ない」というママも多いのでは? おひるねアートは大人が入ってもいいんです! ママ&パパと一緒なら子どもは自然と笑顔になるはず。楽しい家族写真ができますよ。

連続シリーズで

せっかく作った背景アート。1枚だけ撮るのはもったいないですよね。子どもの仕草や背景を少しずつ変えて撮ると、ストーリー仕立ての絵本のような作品になります。

撮った写真はプリントしよう

スマートフォンのおかげで、いつでも気軽に撮影できるようになりましたが、その撮りたまった写真、プリントしていますか? 画面の中だけでなく、フォトブックやプリントなど、手に取れる形で残すと、宝物のように愛着が湧いてくるから不思議です。dフォトなら、月額308円でフォトブック1冊かL判プリント30枚を作れるので、宝物が毎月増えていく楽しみを味わえます。家に飾ったり、おじいちゃんおばあちゃんに贈ったり…と、思い出を見える形で共有するのも良いですよね。ステキな写真が撮れたら、ぜひ形に残してみてください。

青木 水理

おひるねアートの提唱者。日本おひるねアート協会 代表理事、おひるねアートスタジオStoryトータルプロデューサー、アートフォトグラファー。元トリマー。2007年生まれの娘、2012年生まれの息子の2児の母。長女誕生から保育士資格を取得し、約7年ベビー向けの教室の講師を務める。
長男の誕生以来、おひるねアートを趣味で撮り始め、日本初のおひるねアート専門ブログ「えいちゃんのおひるねアート」を開設。ブログがママたちから高い支持を受け、ブログ開設後わずか4ヶ月で初の写真集「赤ちゃんのおひるねアート」を主婦の友社より出版したことをきっかけに、TVCMや雑誌広告の作品制作を手がけるなど数々の分野で活躍する。
2013年10月に一般社団法人日本おひるねアート協会を設立。(※2018年09月時点で全国に認定講師499名)2015年4月におひるねアート専門のフォトスタジオ「STORY」をOPEN(東京・水天宮)。